大人に効く名言 大切なものをもっている人にはすべてが豊かに見える

サン・テグジュペリの『星の王子さま』は、全世界で読み継がれる名作小説です。子ども向けのユーモラスな作品でありながら、大人が読むと耳が痛くなるような名言がたくさん詰まっています。そんな『星の王子さま』に出てくる名言をお伝えします。

一度、身の回りのものごとへ目を向けてみよう

――おじさんは、一度も花の香りをかいだことがなかった。星を見たこともなかった。誰も愛したことがなかった。たし算以外は、なにもしたことがなかった。一日じゅう、きみみたいに繰り返してた。『大事なことで忙しい! 私は有能な人間だから!』そうしてふんぞり返ってた。でもそんなのは人間じゃない。キノコだ!

いつも働いているときの自分の姿を想像して、ドキっとしてしまった方が多いのではないでしょうか。毎日決められた時間に働いて、忙しくしている。生活のために、お金を稼がなくてはいけない。しかし、ふとここ一週間の生活を見直してみると、地球上で生きているひとつの生きものとしての楽しみを、すっかり忘れてしまっていた……そんな心当たりがあるならば、一度自分のことから離れて、身の回りのものごとへ目を向けてみましょう。季節の花がいい香りをさせている。帰り際に星が見える。身近な人が自分を思いやってくれている。そんな身近な幸せが、そこらじゅうに落ちているかもしれません。

大切なものをもっている人にはすべてが豊かに見える

――どこかの星に咲いてる一輪の花を愛していたら、夜空を見あげるのは、心のなごむことだよ。星という星ぜんぶに、花が咲いてるように見える。

夜空には、目に見えないものを含めて、数え切れないほど多くの星があります。普段ならばざっと見ただけでなにも感じられない星空ですが、もしもこの中に地球上のように緑があって、生きもののいる星が他にもあったら、どうでしょう。今、この星に愛している花があったら、もしかして他の星にもこんなに素晴らしいものがあるのかな、と想像してしまいますよね。心の中に大切なものをもっている人の目には、これだけすべてが豊かに見えます。もちろん、それが"花"でなくとも、"愛している人"や"愛している動物"でもいいわけです。目の前に広がる夜空がどれほど素晴らしいものに見えるか、はあなた自身の考え方にかかっています。

はじめは自分も子どもだった

――おとなだって、はじめはみんな子どもだったのだから。(でもそれを忘れずにいる人は、ほとんどいない。)

子どもになにかを教えるとき、つい「どうしてこんなことも分からないんだ!」と声を荒げてしまっていませんか。今ではたくさんの経験を積んで世の中のことが分かるようになってきた大人だって、はじめはみんな子どもだったのです。知らないことは、分からないのが当たり前。自分にだって、分からないときがあったのですから。当たり前のようですが、この感覚がなければ、人間はどんどん傲慢になってしまいます。何十年生きていても、はじめは自分も子どもだったということを、いつまでも覚えておきたいものですね。

今回は『星の王子さま』の名言をご紹介しました。大人だからこそ身に沁みる『星の王子さま』の名言を参考に、人生がより豊かになるといいですね。