老いらくの恋はまだまだ現役

昔の人々は、30を過ぎると恋をしなかった!?もちろん現代は、40代・50代でも普通に恋愛が楽しめる時代です。「老いらくの恋」に関する皮肉屋・メンケンと、ロマンチストのディラントの言葉に触れてみましょう。

現在は、平均寿命が延びた上に美容技術なども発展し、40代・50代のオーバーエイジもアクティブに恋愛する時代です。しかし、昔は「老いらくの恋」はちょっと眉をひそめられることだったとか…。もっとも、その喜びを知っていた人も確実にいたようです。

2人の男たちの「老いらくの恋」に関する名言を紹介しておきます。

三十路を過ぎたらもう終わり!?

「まともな男なら、30を過ぎれば恋愛なんてしない。体の方にガタが来るからな」
H・L・メンケン(ジャーナリスト)


別のページでも紹介していていますが、どうにもこのメンケンという人物は、恋愛に対して屈折した考えを持っていたようです。確かに、人間ならば誰しも老化は避けることができません。ある時期を過ぎると、人の体は細胞レベルで弱くなっていきます。しかし、人生の下り坂の開始位置を「30歳」ととらえるのは、少し古い考え方に思えます。

実際、現在では30代・40代の男女も十分に若々しく、ほとんどの人が恋に仕事に全力を投じています。あるいは、「体の方にガタ」とは、彼は遠まわしにEDのことを言っているのでしょうか。しかし、今ではバイアグラなどの勃起不全治療薬も充実しています。

名言は、ある場合には時代の流れの中で消費されていくものなのかもしれません。

若さに意味はない

「若き日の恋愛なんて、老いた男が伴侶に抱く愛に比べれば、まるで薄っぺらだ」
ウィル・ディラント(アメリカ人 実業家)


ディラントはゼネラルモーターズ(GM)を創業した、アメリカの自動車業界で伝説的な人物です。彼自身85歳まで生きたこともあってか、老いてからの愛の深みをよくご存じの様子。相当なお金持ちだったはずなのに、(おそらく)他の女性には目もくれず、伴侶を愛し続けた彼の言葉からは、人道的な温かみが感じられます。あらゆる意味で、メンケンの名言よりも今日的と言えるでしょう。老夫婦も、勇気と幸せがもらえそうな言葉です。

もし恋愛をあきらめかけている30代以上の男女がいれば、メンケンの言葉は忘れて、ディラントの言葉を思い出しましょう。若い頃の恋愛に、意味や価値などありません。「老いてこそ人生」という石原慎太郎氏の言葉と共に、壮年期を生き抜く元気をもらいましょう。