学識の深いバカは、無知なバカよりも、いっそうバカだ

頭のいい人間はとかく人をバカにします。直接「バカ」といわれなくても、言葉の端はしにそれが臭ってくるものです。そんな相手と話して、とてもイヤな気持ちになった時には、思い出しましょう。「頭のいいバカほどバカはいない」ということを。

学識の深いバカは、無知なバカよりも、いっそうバカだ ~モエリール

17世紀フランスの劇作家モリエールの言葉です。本名は、ジャン=バティスト・ポクランという名です。彼は「バカ」について深い洞察を行っています。

人はしばしば「バカ」という言葉を使います。「あいつはバカだ」「あいつはバカていねいだ」「せっかく助けてやったのに、バカをみた」「バカにされた」「バカバカしいことをやってしまった」「バカなマネはするな」「バカも休み休み言え」などなど。上司から「バカ、お前は…」とバカにされることもあるでしょう。「バカ」にはいろんな種類があるのです。

学識のある人は一般的には「バカ」とは呼ばれません。そのため例えば一流大学を出ているというだけで「自分はばかではない」と思い込んでいたりする人がいます。「大学教授」「医者」「弁護士」というような肩書きを持っている人たちの多くは「自分は利口だ」と思っています。「先生と呼ばれるほどのバカでなし」と呼ばれるほどのバカだということに気が付かないのです。一定の知識レベルにあれば「バカじゃない」と信じている点がとても厄介で、つねに上から目線で語るために、周囲に迷惑をかけています。

自分に自信のない人もしばしば「バカ」を連発します。「お前バカだなぁ」「バッカじゃないの?」「バカ、何やってるんだよ」と人に対してバカを使うのは、相手を下げるための無意識の行動です。自分に自信がないため、相手を下げることで上に立とうとする意識が働き、「バカ」を口にするわけです。

誰かに「バカ」といわれたら、「お前こそバカだ」と心の中で叫びましょう。決して口に出してはいけません。バカは「バカ」といわれると怒りだすものですから。

人は誰でも、多い少ないは別として、ある一点では狂っている ~キップリング

イギリスの小説家ジョゼフ・ラドヤード・キップリングの言葉。周りの人を見れば、どこかおかしな人ばかりです。自分だって周りの人からみれば、どこかおかしいに違いありません。何かおかしなところがあるからこそ、それが「個性」と呼ばれる訳で、どこもおかしなところがない人間は、「完全な人」というよりも「面白味のない人間」になってしまうでしょう。

妙な点が多すぎて周りを困らせてしまうようでは大変ですが、自分自身の中のある程度おかしなところは容認することも大切なのでしょう。現代は人と違う考え方を主張することを避ける風潮にあります。みんなと同じであるフリをすることが大切とされていますが、違うということが個性であることを思い出すべきでしょう。

自分がバカであることを認め、人と違うことを認めることから、知恵も個性も生まれるのではないでしょうか。