「強み」は誰にでもある。問題はそれを使う場所

人間なら誰もが持っている独自の「強み」。それを活かしてこそ、サクセスを掴むことができます。2人の人物から、「才能の使い方」と「努力すべき場所」を教えてもらいましょう。

人間には、誰しも「向き・不向き」「得手・不得手」があり、自分に適した仕事があります。運動神経が良くない人が、「スポーツ選手になろう!」と思って努力しても、あるいは意味がないかもしれません。自分に最適の居場所で力を振るうことが、もっとも大切です。


人間の「強み」とは何かついて教えてくれる、2人の有名人の言葉をご紹介します。

その道でプロになれ

「掃除人になる運命にあるならば、ミケランジェロが絵を描くように、ベートーベンが音楽を奏でるように、シェイクスピアが詩を書くように、街路を掃除しなければならない」マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(牧師)

誰にでも、独自の「強み」があるはずです。その「強み」を活かせば、たとえ「清掃」のようなあまり目立たない業界であれ、一角の人物になれます。また、与えられた仕事にすべての力を注げば、その中であなたが持つ「強み」が明らかになってくるでしょう。

その「強み」を生かせそうな世界で、勝者を目指せば良いわけです。

「今でしょ」男の意外な言葉

「自分の勝てる場所で、努力しなさい」林修(東進ハイスクール講師)


「いつやるか? 今でしょ」の言葉でブレイクした「したり顔」が特徴的な林修先生。しかし彼は、その「自信家」っぽいキャラクターからは少し意外な気もする、消極的なモットーを掲げています。実は彼は、同じ東京大学出身の仲間が次々と官僚や医者になっていく中で、ちょっとした落ちこぼれ的存在だったようです。そんな中で、進学塾の現代文講師という自分の「勝負所」を見つけて、見事に現在のようなサクセスを掴んだとか…。

確かに、すべての場所で全力投球する人の姿は、感動的です。しかし、そのような情熱的な人が必ずしも成功を掴めるかというと、そんなこともありません。自分の能力の「使いどころ」を考えることも、ある意味では1つの「努力」と言えるのかもしれません。

ちなみに村上春樹の代表作、『ノルウェイの森』の中にも、「無駄な努力は労働だ」と断じる青年が出てきます。成功する人間は、夢見がちなロマンチストではなく、つくづく合理的な考えを持ち主なのかもしれません。人間に与えられた時間は有限です。限られた時間の中で「強み」を見つけ、「勝てる場所」を見つけて努力してみてはいかがでしょう?