全日本人の「先生」…金八かく語りき

おそらく日本人ならば一度は誰でも見たことがある『金八先生』シリーズ。主演・武田鉄也さんの口からは、これまでにいくつもの名言が飛び出しています。彼が教えているのは中学生たちですが、もちろん、それらの言葉からは大人も勇気をもらえるはずです。

これまで『金八先生』の中に登場した印象深い名言について、いくつか紹介しましょう。



勝ち組? 負け組? なんだそれは

「人生は、勝ち負けじゃない。『負けた』と言わない人が、勝ちなんだ」金八先生

2000年前後から、市民間の経済格差が広がり、「勝ち組」「負け組」という言葉が大衆に浸透しました。現在でも、人生に優劣をつけたがる風潮は、おさまろうとしません。

金八先生は、おそらく「勝ち負け」自体を否定するつもりはないのでしょう。人間の人生には、多かれ少なかれ「成功」と「失敗」があります。しかし、「失敗」を認めると、そこで人間からは向上心が失われてしまいます。どんな逆境にもくじけず、「必ず勝つ」という前向きな気持ちを持ち続ける者だけが、いつかその手に真の「勝利」を掴むものです。

悔いても何も始まらない

「後から悔しがっても、どうにもならない。『後悔』とはそういう意味だ」金八先生

金八先生には、「悔やむこと」に対する透徹した「否定」の意識があるようです。

悔やむこと、反省することは、一般的に「良い事」だと思われがちです。しかし、そうして過去の失敗にこだわっている人の姿は、傍から見ていても気分がいいものではありません。一度の挫折に屈せず、次々と前へ進もうとする人に、周囲はついていくものです。

もしあなたが本当に「強い人間」になりたいならば、失敗したときには上手に感情のコントロールをする必要があるでしょう。確かに、気分は落ち込むはずです。しかし、そうやって感情を弄ばれて、「失敗」に心まで支配され、次の行動を封じられてはいけません。

「とにかく前を向き続けろ!」…金八先生の考えとは、まとめて言えばそういったものでしょう。後ろを見ても、「失敗」の歴史があるだけ。まだ手つかずの未来は、これから自分の手でいくらでも変えていけます。希望を持って生きれば、すべての人生は「成功」です。