人間にとって唯一の問題は不幸であることである

心が荒んでどうしようもないとき、イライラして誰かに当たりたくなるとき、誰でもいいから傷つけたくなるとき、そんなときは、相手に問題があるのではなく、自分自身が抱える状況に問題があります。その事実を、「選択」という観点から心理学的に考察したのがウィリアム・グラッサーです。不満を抱えているときには、自分を見つめ直す一呼吸が必要なのでしょう。

困難を乗り越える上で知っておかなければならないことは、成功するのには決して力はいらない、むしろ困難を乗り越えるときに、力が必要なのだということです。成功者の語る「秘訣」をいくら真似しても成功できないのは、多くの場合成功そのものが運にすぎないからです。「成功」を学ぶよりも、「失敗」を学んだ方が力が付くのはそのためでしょう。

人間にとって唯一の問題は不幸であることである ~グラッサー

ウィリアム・グラッサーはアメリカの心理学者。全ての行動は自らによる「選択」であるとする「選択理論」を提唱した人です。行動の選択は他人ではなく自分がするもので、他人にさせることはできないため、問題が生じた時には相手を受け入れて、交渉することで良好な人間関係ができるとしました。

人は不幸な状況におちいるととてつもなく創造的になり、その結果として非行に走ります。犯罪や薬物依存、暴力、精神病は、「不幸」の導いた行動といえるのです。他人に対して批判的になる、他人を責める、文句をいう、ガミガミいう、脅したり罰したりする、褒美で釣ろうとする、などの行動習慣は、不幸が背景にあります。

もし、自分が他人に対して厳しくなっていることに気づいたら、それは相手の抱える問題ではなく、自分自身が抱える問題のせいであると考えることで、自分を豊かに変えることができます。

心が変われば、人生が変わる

心が変われば、態度が変わる
態度が変われば、行動が変わる
行動が変われば、習慣が変わる
習慣が変われば、人格が変わる
人格が変われば、運命が変わる
運命が変われば、人生が変わる

もとは、ヒンズー教の教えですが、一般的にビジネス研修の中で、自らの行動変革の基本とし教えられる行動修正原理です。自らの人生を豊かにしたいと考えるのであれば、まずは「心」を変えることからスタートしなければならないことを説いています。今の自分自身に満足できないときには、根本の「心」をどう変えるのかを考えましょう。

生きる力とは、成功をつづける力ではなく、失敗や困難を乗り越える力のこと ~松井秀喜

元プロ野球選手の松井秀喜さんが著書で語った言葉です。松井選手は「自分には野球の才能がなかった」といっています。「その代わりに、努力する才能があった」とも。そのおかげで、プロ野球選手としてそこそこの活躍ができたのだと。

努力をすることも才能のひとつであるということは、努力のできない人にとっては厳しい言葉として響くかもしれません。その才能がないのであれば、別の才能を活かせる場所を探せば良いのでしょう。