心にしみる100の名言・迷言

難しくない!ニーチェの言葉たち

哲学者と言えば世捨て人、小難しいことを言っているようなイメージを感じませんか?19世紀のドイツの哲学者であるフリードリヒ・ニーチェは「神は死んだ!」という言葉で有名ですが、この言葉の意味が分からない人も多くいるのではないかと思います。しかし彼の思想と言葉は現代の人の生きる上での大事なことがちりばめられています。今回はその一部をご紹介します。

「初めの一歩は自分への尊敬から」

人間だれしも自信を失うと自分をたいしたことのない人間だ、と思いがちです。しかしニーチェはそれを否定します。その考えが自分自身の行動をがんじがらめにしてしまうのだと説くのです。そうならないためにもまずは自分を尊敬することから。そうすれば生き方も変わっていくし可能性を広げることになるのです。もし自分に自信が持てないと思うのならば、まずは自分を尊敬してみることから初めてみませんか?見えているものが変わって見えるかもしれませんよ。

「疲れたらたっぷり眠れ」

何を当たり前のことを、と思うかもしれませんが何もこの言葉はけして体が疲れたなら眠れと言っているわけではありません。一日の終わりに、何かミスをして自己嫌悪に陥ったり気分がふさぎこんだりすることがありますよね。そういう時はストレス解消にお酒を飲んだりギャンブルをしたり娯楽を楽しんで元気づけようとするでしょう。ニーチェはそうではなく眠るのが一番だと言っています。また、一日の終わりに反省するなとも彼は言います。疲れているときに反省をしても悪いことが悪目立ちするからです。そうならないためにもたっぷりと休むことが大事なのです。

「喜び方がまだ足りない」

ニーチェは喜ぶことを大事だと語ります。喜ぶことが出来ればくだらないことも、他人への嫌悪や苦しみもなくなっていくのです。確かにうれしいプレゼントやラッキーなことがあった時、ほしいものが安く手に入った時に暗いことはあまり考えませんよね。子供の頃、親に怒られて泣いていてもプレゼントをもらったりした時は怖かった親の顔も忘れて喜んでいた覚えがあるかと思います。この喜びが大事だと彼は言うのです。「人間のみがこの世で苦しんでいるから笑いを発明せざる得なかった」とも彼は語っています。だからこそ喜ぶことが大事なのでしょう。おいしいものを食べた、仕事が上手くいった、面白いことがあった、小さなことから喜ぶことを初めてみましょう。

このようにニーチェの言葉には明るく、力強い言葉がたくさんあります。前述の「神は死んだ!」もこれまでのキリスト教的な道徳が空想のものだと批判し、現実に生きる正しい道徳が必要だということを言うために例えとして言った言葉だったそうです。晩年のニーチェは度重なる病気の影響もあって精神も患い、不遇のまま肺炎で病死しますが、それまでのキリスト教的道徳を批判した独特の思想はのちの哲学者たちに大きな影響を与えました。不幸なことにニーチェの死後にナチスドイツのユダヤ政策にも影響を与えたとも言われています。当の本人は反ユダヤ主義には批判的で、むしろユダヤの人々を絶賛していたくらいです。

ニーチェの哲学はけして難しいものではなく、現実的なことを語っています。解釈は読む人によって分かれるかもしれませんが、この世を生きる上での正しい指標を与えてくれるのがニーチェの思想なのです。