ひとりで見る夢は夢、誰かと共に見る夢は現実

前衛芸術家のオノ・ヨーコさん。80歳を越えた現在でも積極的にアート活動にはげみ、最近はTwitterなどのSNSへの投稿でも人気を集めています。彼女の芸術への評価は高く、これほど世界中で名を知られている日本人女性は他にいないでしょう。そんなオノ・ヨーコさんの名言をご紹介します。

ひとりで見る夢は夢、誰かと共に見る夢は現実

――A dream you dream alone is only a dream. A dream you dream together is reality.
(ひとりで見る夢は夢でしかない。誰かと共に見る夢は現実だ。)

前衛芸術家ということもあってか、彼女の発言は超自然的なテーマを扱ったものが数多くあります。ほとんどの言葉が、あまりに解釈の幅が広すぎるために、一見して「よく分からない」という感想を抱く方も多いでしょう。しかし、その中でもこの言葉はシンプルで誰にでも分かりやすく、かつ心に響くものがあります。

夢が現実になったらいいのに、と願う瞬間は誰の人生にでもあるでしょう。自分の将来についての夢、社会の将来についての夢、世界の将来についての夢……人はさまざまなことについて、「こうだったらいいのにな」と夢見ることができます。夢が自分の頭の中にあるとき、その夢は他の誰にも見えません。しかし、もしも誰かと同じ夢を見たら? その夢は客観性をもつことになり、単なる夢ではいられなくなります。夢が個人的な体験でなくなり、ふたりで見ている現実になります。愛と平和にあふれるオノ・ヨーコさんらしい、ロマンチックながらも頷いてしまう名言ですね。

やりたいことにチャレンジできる勇気を

――大人が、「やりたいことで食べていけるほど世の中は甘くない」と言って、一つの職業に固執し融通が利かなくなるのは、ただ臆病なだけではないでしょうか

「やりたいことで食べていけるほど世の中は甘くない」というのは往々にして、これから社会へ出て働こうとする者に対して、すでに働いている者から贈られる言葉です。厳しく人を諫めるような言葉にも見えますが、実のところは"自分への言い訳"のようにも見える側面があります。

やりたいことで食べていけないから、別の"食べている"職業についている。実際は、すべての人がぴったりとやりたい仕事に就けるほど世の中はうまくできていませんから、やりたいことと違う職につくということが、必ずしも悪いことだとはいえません。しかし、オノ・ヨーコさんはこのような状況を「臆病だ」と言ってのけます。それは単なる非難というより、"やりたいこと"と言って思い浮かぶ何かを持っているにも関わらず挑戦しないその人へ向けて、「ほんとうはやりたいことがあるんでしょう、それなら、挑戦してみようよ」とけしかけているようにも聞こえます。

人生は一度きりですから、何事もないように過ごそうとするより、ちょっとくらいやりたいことにチャレンジできたらいいですよね。彼女の生涯はスキャンダラスに取り上げられることが多いですが、これはそんな感覚の赴くままに様々な生き方に飛び込んでいったオノ・ヨーコさんだからこそ言えた名言のひとつです。

今回はオノ・ヨーコさんの名言をご紹介しました。世界中で名を知られる現代の芸術家オノ・ヨーコさんの名言を参考に、人生がより豊かになるといいですね。